からすまゆうきのブログ

いま注目の同人作家にからすまがインタビューするこのブログ。記念すべき一人目は、からすまゆうき先生。そう、僕です！

f:id:karasumayuuki:20151220103337j:plain

――自分にインタビューとは斬新ですね。
からすま　ところがそうでもないのかもしれませんよ。世にあふれるインタビュー記事は実は自分で書いているのかもしれません。
――ハハ、まさか。
からすま　冗談です。だけどかつて「rockin'on」には架空インタビューがあったっていうじゃないですか。なのでインタビューもじつは行われていなかったり。それにホラ、メールインタビューとかもあるし。実際にはインタビューが行われていないのにインタビューっぽく見せている記事も少なくない・・・と思います。だからその、自作自演のインタビューぐらい特に珍しくないですよ多分。
――なるほど・・・。では、言い訳も済んだところで本題に移ります。今回の「僕らのラブライブ！10」で発行した「がんばれ海未ちゃん！負けるな海未ちゃん！リリホワ珍道中記」について伺います。
からすま　はい。
――これは完成していませんね。
からすま　うっ、痛いところをついてきますね。いや実は時間がなくて完成しなかったんですよ。でも冬のコミケ（コミックマーケット89）では続きを完成させてお見せできるように頑張ります。ハハハ。
――頑張ってください。
からすま　あとこの本について言っておきたいことがあって。実は僕、パソコンの扱いが達者ではなくてですね、原稿用紙の枠っていうんですか？青い線が写り込んでるじゃないですか。コンビニでスキャンしたら入っちゃってたんですよ。それも処理する時間がなかったのでそのままなんですよね。
――えっ、そんな本を売ってたんですか？
からすま　いやその・・・。そうです。申し訳ないですね、お買い上げいただいた方には。でも安かったんで許して欲しいです。100円でオンデマンド印刷だし。
――呆れました。
からすま　・・・。
――まあいいや、ところでこの本「リリホワ珍道中記」というタイトルですが、別にどこかに旅しているわけではないんですね。
からすま　そうなんです。タイトルは最後にビビッと閃いたんです。内容とそぐわないけど、まあいいやって。でも今思えば、どうせ内容と関係ないならもっと短いタイトルにすればよかったですね。長いと見本誌提出の時も面倒だし。
――夏コミで出された本もタイトルが長いですね。
からすま　そうなんです。「えーー穂乃果ちゃんまだ処女なのーーーーーーーーー!?!?」というタイトルなんですが、これはこのタイトル以外はありえないのでちょっと変えられないですね。
――それはなぜですか？
からすま　このタイトルは友人と飲んでる時に思いついたんですよ。いや、思いついたっていうか、友人が言い出したのかな。ことりちゃんのような天使みたいな性格のキャラクターなんかいるわけ無いじゃん！！アバズレに決まってるって盛り上がって。だからこの漫画はこのタイトル以外ありえないですね。ここから始まったので。
――にしても、酷いタイトルですね。
からすま　僕は略して「ほの処女」って言ってるんですけどね。流行って欲しいんですよね「ほの処女」。
――流行るわけないでしょ！

f:id:karasumayuuki:20151220152143j:plain

――もう少しパーソナルなところを訊いていきたいんですけども。まずペンネームの由来についてお聞きしたいのですが。
からすま　本名が画数の少ない名前なので、画数の多い漢字でペンネームを考えたんです。中学生の時だったと思います。まあ、今は読めないと困るなってひらがなにしてるんですけどね。政治家みたいでしょ？もともとは烏丸優樹ってペンネームです。
――自分に影響を与えた漫画、好きな漫画などありますか？
からすま　小坂俊史先生の漫画が好きで、中学生の時「ひがわり娘」に出会って以来追いかけてます。僕は4コマは描けませんが、絵柄はかなり影響を受けていると思います。あと、赤塚不二夫は小学生の時めっちゃ読んでました。「赤塚不二夫1000ページ」って本を親に買ってもらって。小学生、4年生の時ぐらいですかね。「おそ松くん」「もーれつア太郎」「天才バカボン」「レッツラゴン」「ギャグゲリラ」などが収録されているんですが、僕は「もーれつア太郎」が好きでした。よくニャロメとケムンパスを真似して描いてました。
――好きな音楽など
からすま　ロックとアニソンが好きです。あと歌謡曲。ロックは60～70年英米モノを中心に。プログレを主に聴きます。イエスとかキング・クリムゾンとか、カンタベリーものとか。それで……（以下略）
――では『ラブライブ！』について訊いていきます。『ラブライブ！』を知ったきっかけを教えて下さい。
からすま　「微熱からMistery」です。このCDをたまたま聴いたんですよね。そしたらすっごくよくて、そこから芋づる式に全てのCDを聴いて「これ、いいじゃん」みたいな。で、ラジオ「にこりんぱな」を聴き、「ことほのまき」「このほのうみ」を見て。アニメはバンダイチャンネルで月額会員無料というのを知って見ました。確かそれでバンチャの会員になったような気がします。
――推しは誰ですか？
からすま　海未ちゃんです。もちろん全員好きですけど、特にというなら園田さんですね。変顔もくっそ可愛いですしね。
――中の人で言うと？
からすま　みもりんとうっちーです。あとえみつんです。これは楽曲がよくてこの順番ですね。基本的に楽曲から入るおたくなので。
――好きな曲は何ですか？
からすま　最初に聴いたからかもしれませんけど「微熱からMistery」は不動の一位です。歌謡曲好きなので、歌謡曲の香りがする曲がすきです。リリホワの「知らないLove*教えてLove」「あ・の・ね・が・ん・ば・れ」や「秋のあなたの空遠く」なんか好きですし、あと「Love marginal」「孤独のHeaven」「Someday of my life」「soldier game」「スピカテリブル」「Cutie Panther」「Trouble Busters」なんかが特に好きですね。もちろん、およそ全て好きではありますけど。
――歌謡曲って具体的にはどういう・・・
からすま　これはよく訊かれるんですけど、その人の中に歌謡曲観がないと結局はわからないんですよ。でもわかりやすいように言いますね。沢田研二や山口百恵みたいなのです（ドーーーーン）。
――はあ。
からすま　あとそうですね、最近ではゴールデンボンバーの「女々しくて」なんかが歌謡曲の香りがプンプンにしますね。シャ乱Qの「ズルい女」とか。
――なるほど（わかったようでわからない）。

からすま　歌謡曲はですね、80年代に入ってほぼ死滅してしまったんですよ。ニューミュージックが台頭してきて・・・（以下略）。
――さて、えーと、ここから改めてからすまさんの描いた漫画についての話を訊いていきたいんですけども。
からすま　えっ、音楽の話は？
――それはもう十分ですし、原稿にも書きません！
からすま　そんな・・・
――（無視して）からすまさんが漫画を描く上で重要視しているものはなんですか？
からすま　重要視・・・特に考えたことはありませんが、やはり会話ですかね。会話というかやり取り？掛け合い？をいちばんよく考えています。いや、考えているというか、それを思いついてから描き始めるといったほうが正確ですね。
――じゃあネタが思いついて描くって感じですか？
からすま　そうです。
――「リリホワ珍道中記」のほうはどこから。
からすま　あっ、これは例外で・・・
――例外なんかい！
からすま　「微熱からMistery」って60年台後半のグループサウンズっぽいじゃないですか。スクパラのほうではまさにそういうアレンジでしたよね。で、だからそういうバンドとリリホワが出会ってってのをぼんやり思いついたわけですよ。それがおおもとのネタって感じですね。あの漫画の着想はだから「微熱からMistery」です。
――楽曲から思いついたんですね。他にもそういうパターンはありますか？
からすま　1ページ漫画でいくつかピクシブにあげているやつはそうですね。「るてしキスキしてる」「Angelic Angel」「Oh,Love&Peace!」とか。
――ギャグですね。
からすま　そうですね。短いページ数だとストーリーものにはできないじゃないですか。だからギャグか百合（というかキャラの関係性モノ）になると思うんですけど、僕は百合はからきしなのでギャグになってしまいますね。
――「ほの処女」はどこから着想を得ているのですか？
からすま　これはタイトルにもなっていることりのセリフですね。友達と飲んでる時に「ことりみたいな人畜無害なキャラ造形はおかしい」「ことりはブリッコかましてるに違いない」「ことりを好きな奴は童貞に違いない！」などと盛り上がりまして。で、ああいうセリフが生まれたってわけなんですよ。あと、穂乃果ってああみえてウブっぽくないですか？そういうことに興味なさそうというか。そんな穂乃果をことりがけしかけるって、ヤなやつですねことり。
――いや、それはあなたとその友達の妄想で、ことりはそんな子じゃないでしょ。
からすま　いや～、ことりを腹黒だと思ってる人は少なくないと思うんですけどね～。

――（無視して）からすまさんはいつごろから僕ラブに参加されているんですか？
からすま　いつだったけな。3か4からだった気がします。最初は一般参加でした。
――からすまさんは『ラブライブ！』以外でも漫画を描かれているんですか？
からすま　コミティアには出ています。毎回いちおう出しています、「黒下小学校５年３組」っていう漫画を描いてます。これはアレなんですよ。「エルドランシリーズ」にいたく感動しまして、それはクラス内にモブがいないことなんですけど。そういう作品作りに感動したんです。あと先ほど言いました小坂俊史先生の「せんせいになれません」も同じような点が好きなんですけど。現実にモブっていないわけじゃないですか。いたとしても「ある出来事ではモブ」でも「他の場面では人格を持った一人の人」じゃないですか。そういうものでありたいと思ったんです。そういう意識から描いてます。気を配っている点としては意識的にいろいろな顔のキャラにしているようにしてます。そうしないと手を抜いて、というか気を抜いて同じ顔になってしまうんですよね。手癖で。
――なるほど。
からすま　そうじゃない作品がいいと思っていて、実際に描いてるってわけなんです。まあ、読んでおもしろいかはわかんないんですけど、描いてる僕は楽しいからいいかなって。

――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
からすま　僕の漫画を読んでくださりありがとうございます。少しでも笑っていただけたら幸いです。コメントなどいただければとても喜びますので是非ツイッターやメアドまでよろしくお願いします！
――自作自演なのになかなかよくやりますね。
からすま　うるせー！

f:id:karasumayuuki:20151220214055j:plain

からすまゆうき
Plofile
本人はギャグ漫画を描いていると言い張っているけど、それ、ホントにギャグか？

Twitter
https://twitter.com/karasuma_yuuki

pixiv
http://www.pixiv.net/member.php?id=6079085

からすまゆうきのブログ

からすまゆうきが思いついた企画を書くページです

漫画家さんのラジオが超面白い。

Vol.1　からすまゆうき